ザキヤマという男の物語。

人生は冥土までの暇つぶし。自由気ままな男の物語を書き残しています。

裏目

わかった。 彼氏はやめる。 今まで有難う。

そうね。 私と居たって苦しむだけ。 早くこうなればよかったのかもね。

彼女が早くこうなればよかったとはどういう意味なのだろう?

彼氏は違って、飲み友達とかのカテゴリーの方が合ってるとでもいうのだろうか?

友情から愛情に変わることはあっても、愛情から友情に変わることはない。

ただの友達として接するなんて無理がある。

少なからず今回の彼女に対しては・・・。

この1週間、季節外れの冬眠に入っていたLINEは昨日だけ忙(せわ)しかった。

口火を切ったのは彼女からのわからないという一言からだった。

 

わからないって何?

普通にできる(無神経さ)がわからない。

ちゃんと話して。無理なら無理って言われない限りは諦めないって言ったよ?話してくれないのに察しろってのはちょっと・・・それは俺もわからない。。。

そういう事言ったけど?

 

あの日からずっと違和感は感じていたが、普通に接してくれている事に僕は甘えていた。

デートを重ね、出逢った頃と変わらない愛情表現をしていた。

でも彼女からすれば、僕の愛情の押し付けにより、自分の意見を言わせる雰囲気を作らせなかったと言うのだ。

険悪になった時に理由を聞かなかったのは、問題解決を放棄したわけじゃない。

反省し、自分の考えを述べ、謝罪はした。

でもその度に僕の信用は地に落ちていったようだ。

わかった。この件はもういいよ。と言われたこともなく、どこがどの様に悪かったのか見えなかった。

喧嘩の度に僕は迷走していたように思う。

好きだからこそ、僕は彼女から去るのは僕の方からじゃないと思っていた。

自分の責務という使命感になっていたのかな。

結局それが重荷になり、彼女には僕の愛情表現が押し付けだと言われたのだろう。

伝わらない人にどんなに愛情を示しても意味はない。

固く閉ざされた扉を開けるには、1mmでも信用が無ければ到底無理だ。

信用に値しないと思われた時点で2人の間に愛など無かったのだ。

悔しいが僕は何もしてあげることが出来ないことに気が付いた。

歯がゆさはある。

でも僕にはもう彼女と向き合う気力が残っていなかった。

逆上ではない。 自分の無力さに落胆したのだ。

 

有言実行できないことを口にしてやらなかったら、それはただの嘘つきよ。 あなたから去ったから私からいう事は何もありません。

そうだね。その通り。ありがとう。

 

恋愛・・・向いてないのかな。

自分事になると何も見えてない。