心機一転
多方面の友人からのサポートで引っ越しは難なく終わった。
大型の荷物は運送会社を営む先輩に頼んだ。
あいにくの雨模様だった引っ越し当日、実家にカーゴトラックで先輩の息子さんと共に乗りつけてくれた。
移動時間も含め、荷物の搬出/搬入は3時間で終了。
荷物の整理整頓は、引っ越し先で彼女に手伝ってもらい、いくつか未開封のダンボールは残ったが寝床確保まで半日もかからなかった。
はい。コレ。
え?いいの?
荷物整理も落ち着いたタイミングで不動産屋から貰った片方の鍵を差し出した。
当然でしょ。彼女だもん。ここは好きに使っていいから。
え~?知らない女と鉢合わせるの嫌だな~笑
それはないよ笑 実の子は来たがるし、部屋に入れると思う。でも君以外の女性はココには入れない事を約束する。
ふ~ん笑 そんな事言って大丈夫?出来ない事を簡単に宣言するもんじゃないよ?笑
大丈夫!やましいことはしない。
そっか。じゃ、遠慮なく~♪
改めて、よろしくね。
いつまで続くかなぁ~笑(嫌味たっぷり)
後悔してもしきれないが、彼女からの信用を失ってからというもの、僕はどう接すればいいのかを模索していた。
関係を終わらせなかったのは彼女の覚悟。
その覚悟を決して無駄にさせてはいけないと考え、自ら彼女の傍に住むことにした。
引っ越し先は彼女の住処から800mの距離。
行動が見えれば、少なからず会っていない時間に疑心暗鬼になることもないはずだ。
失った信用は2度と取り戻せない。
取り戻すのは、裏切ったけど反省した人という信用だ。
もう2度と彼女を悲しませない。
気持ちを入れ替えて彼女の笑顔に繋がる気配りをしていこうと思う。